第二次世界大戦では多くの人の命が失われました。
このような悲劇は二度と繰り返さない、と戦争を経験した多くの人が平和を大切に生きてこられました。一方で平和は尊いと思うものの、なかなか自分のこととして実感しにくい、自分にひきつけて考えにくい、という声が若い人たちをはじめ多く聞かれます。
平和を大切にしていくには、平和とは何か、平和を大切にするとはどういうことなのかをこれからの世代に伝えたいという思いを切実にもっておられる方がいます。第一線で活躍されてきた中に、戦争を体験したからこその平和を大切にした思いがあります。そのような方々の、後の世代への平和メッセージビデオです。
余生をばどう生きようと勝手なりならば平和に命捧げん
弁護士法第1章1条には、弁護士は人権と社会正義を守ると記されている。 日弁連会長も勤めたことのあるベテランの土屋公献弁護士にとっては、人権と平和を守るということになる。「過去に眼を閉ざす者は未来に対してもやはり盲目となる」と言ったのはかつての西ドイツのワイツゼッカー大統領であった。731部隊、重慶爆撃の弁護団長を務めるなど、土屋弁護士は、まさに自ら戦争の過去に正面から向かい合い、社会に問いかけていく。
自身の死を見据えながらも、人権と平和を守るという生き方を決して変えない。人権と平和を守るとはどのようなことを言うのか、それはなぜなのか。平和に固執せざるを得ない土屋弁護士の生き様に迫る。
DVD/本編41分/2008年制作
自由−それが人間が人間であることの証。
大正リベラリズムの空気が残る時代に小学校教育を受け、軍靴の音が高まっていく時代に、森井眞さんは多感な時期を過ごした。史学を専攻した大学は繰上げ卒業となり、その後、徴兵される。万歳三唱のなか「もう生きて帰れない」という思いを胸に、森井さんは高射砲部隊へ配属される。防衛線の一翼を担う従軍生活は、起床から就寝まですべてが軍律と上官の命令で決まった生活だった。
戦争で家を焼かれ、共に価値観を築きあった友人をなくし、捨て身の攻撃の訓練を積むという経験を通して、森井さんは「人が人として生きるとはどのようなことなのか」を問い続けてきた人生を通して平和を守ることを訴えてきた森井眞さんの生き方に迫るドキュメンタリー。
DVD/本編33分/2010年制作
文化を通して心と心でわかりあうことが、平和への道
日本国憲法は世界の現行憲法の中で、改変を加えない長さがもっとも長い憲法の一つである。その憲法草案作りに参加した唯一の生存者がベアテ・シロタ・ゴードン氏だ。ベアテさんは男女平等のの項の起草者として名が知られているが、実は、人生の長い時間を費やしているのは
ているのは文化交流による平和の実現である。ベアテさんの文化交流活動は先進的でダイナミックだ。当時知られてないどころか、偏見をもたれていた日本の文化を生でアメリカに紹介するということを積み重ねた。人形浄瑠璃から棟方志功の版画まで日本での知名度にこだわらずアメリカの人の心に届くものを取り上げたのである。そんなベアテさんの生い立ちから平和への取り組みをドキュメントした。
DVD/本編27分/2012年制作
私たちに必要なのは本当の意味での国際主義です。私たちのふるさとは地球という惑星なのです。
マリコの名は日米開戦直前にワシントンと東京の間で飛び交った暗号である。そのマリコは実在の人物だ。満州事変直後の上海で生まれ、日米開戦をワシントンで迎え、玉音放送を長野の疎開先で聞いた。両親は文字通り命がけで戦争回避に尽力し、マリコはベトナム戦争の終結を
はじめとしたアメリカで平和を第一に考た政治活動に尽力した。そして、その息子もイラクの戦争被害者を支援するなどの平和活動を続けている。この映像はマリコと親子三代にわたる平和活動の記録である。
DVD/本編42分/ 2014年制
制作:NPO法人TDU・雫穿大学
企画·販売:株式会社創浩隼団440Hz
低価:各巻 48,000円(税別)/4巻セット 192,000円(税別)